白虎連合Ⅳ
突然後ろから聞こえた声。
無意識に振り向いた。
「尚輝、」
「久しぶりやなー、会うの」
「本間やね、学校来てたん?」
「俺はちゃんと来てるー」
薄い茶髪。
白のセーターを着て笑っているのは尚輝で。
ていうか、会うのいつぶり?
体育祭らへん?
「てか尚輝こそサボりやん」
「俺はちゃんと保健室行きますって言ったからー」
「ここ屋上やで」
「あはは、バレた?」
いたずらっ子の様に微笑み、私の隣に立つ。
柵に寄りかかり、ジュースを飲み始めたけど。
なんやろ。
尚輝ってこんな喋り方やっけ。
って言っても、そこまで仲良いわけちゃうけど。
天然?
でも言葉に中身を感じない。
.