白虎連合Ⅳ





「確かに、あたしら華風の事嫌いやった」


「はっきり言うね」


「でも最近のあんたは柔らかくなったっていうか、」


「……………」


「とにかく!!!今は全然嫌いちゃうから!!!」






怒られているのか褒められているのか分からないけど。



ギャル達は頬を染めて、私から目を逸らす。

紫織は隣で微笑んでいて。



私は、ポカンとしたまま。







「俺も最近の華風さん結構好きやで!!!」


「昔は怖かったけどなーっ」


「まだあんたの事嫌ってる奴もいるけど、あたしらはそんな事ないし」






クラスの皆が微笑みかける。

それがなんだか、照れくさくて。



彼女達の言ってる言葉が本心か分からない。

でも、信じてしまう私もいる。







「よかったね、ゆい」


「う、うん」







中学時代前半。

昔のクラスもこんな感じだった筈なのに。







今は、どうしたらいいか分からない。








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