白虎連合Ⅳ




おかしい。

全然コイツおかしい。







心臓が高鳴る。

拳を、握った。









「お前今、下手こいたな」


「え?」


「有名やと思って言ったんやろ」


「……………」


「その話をなんでお前が知ってんねん!!!!」









あかん、冷静にならな。

落ち着かな。





でもそんなん無理。

出来そうにない。









「あーあ、やっちゃった」


「……………」


「あ、今から言うことは白咲には内緒なー」


「は?」


「白咲の泣く姿や、苦しむ姿を見たいなら別やけどー」










微笑んでいるのに、目は笑ってない。

全てを知ってるような、そんな目。








怖い。









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