白虎連合Ⅳ






「龍、変わったね」


「ゆいさんには負けますけど」


「え?」


「最近のゆいさん楽しそうっす」







月の光がお互いの髪を更に明るくさせる。

成長した私達は、きっと心も成長していて。







「本間はなんか寂しいっすけどね、離れて行きそうで」


「龍、」


「でも活き活きとしてるゆいさんを応援したいです」







微笑む龍に、私も微笑み返す。



穏やかな時間が流れていく。

昔は人に対して警戒してばっかりだったけど。






私が変われたのは、龍を好きになれたから。

辛い時も嬉しい時も龍がいてくれたから。





なんて、









「ずっと一緒にいるよ」









恥ずかしくて言えないけどね。









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