白虎連合Ⅳ
今、雄大くんが手を離せば私は確実に落ちてしまう。
そして死んでしまう。
「華風さんって、凄い環境で生きててんな…」
「だからあんなに怖いもの知らずなん…?」
そう!!!
うちはこんな人間の二人に育てられたんよ!!!
助けて!!!
死ぬ!!!
「お前もし龍と蓮に負けてみろ」
「ひっ…!!!」
「それがもし実現して英寿にバレたらヤバいやろなー?」
「ま、負けませ」
「白虎連合二代目総長は誰や」
「私です!!!」
「おー、もっと声張れ」
視線の先には地上の花壇。
それもとても小さくて。
「負けたらベンツで砂利道引きずるからな」
その声と共に、私はやっと足の立つ所に戻して貰えて。
そして、
「あんたら、死ぬ気でやるで」
華風ゆい、覚醒。
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