白虎連合Ⅳ
柵を乗り越え、皆のいる所に戻る。
後ろから雄大くんも着いてきて。
「おぉっ、華風さんのやる気が凄い事に!!!」
「流石森高さん、ゆいの事分かってますねーっ!!!」
「任せとけってっ」
皆の目がキラキラする中、私は何処からともなく木刀を取り出す。
そしてそれを肩に担ぎ、一歩前に出た。
こっちは命掛けとんねん。
死ぬ気で龍と蓮に勝たな。
「うちがやる気出した以上、お前等逃げんなや」
「は、はい!!!」
「もし逃げたら、殺すぞ」
「ひぃっ…!!!」
「ゆい格好いいー!!!」
体育祭本番は後数日。
当分は甘い自分をお預け。
負けたらベンツ砂利道。
勝ったら栄誉(多分)。
雄大くん、ある意味ありがとうよ。
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