白虎連合Ⅳ
<続きましてー赤組の応援です>
紫織を押さえつけていると、響き渡るアナウンス。
龍の、番。
「ゆいさん、」
「ん?」
振り向くと、いつの間にか特攻服に着替えた龍がいて。
紫織から手を離して龍の方に向き変える。
「俺がゆいさんを超えるとこ、見といて下さいよっ」
「う、うん」
「ちょ、俺は?!」
「蓮なんか俺がとっくに超えとるわ」
最後は蓮と喧嘩し、龍は私から背を向けて。
私はその背中を見つめたまま。
龍には負けられない。
でも、一瞬負けてもいいかなって思った。
「きゃー!!!!!白咲くん!!!!」
「抱いてー!!!」
女子の黄色い声が痛いくらいに耳に入って。
って、抱いて?!
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