白虎連合Ⅳ





「ん?」






背後から声が聞こえ、振り向く。

皆も聞こえたのは同じ方向に視線を変えて。





そこにいたのは、









「応援来たでーっ」


「すげーな、似合うやん」


「雄大くん、英寿くん」







ひょこっと現れたのはジャージ姿のお二人様。

頭を傾げ、とりあえず二人に近付いた。



ちなみに後ろで興奮の声が騒がしいのは言うまでもない。







「え?でも観客席で応援してくれたらよくない?」


「アホか、俺が喝入れに来たったんやんけ」


「いやいや、こないだ雄大くんに」


「あ?なに?」


「あの、ですから」






冷や汗は頬を伝う。

見下される笑みが怖い。



ちょ、勘弁して下さい。

お願いですから、







「歯食いしばれ」







なんで?!








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