白虎連合Ⅳ
なんとか雄大くんに助けを求めるつもりで、腕をバタつかせる。
けど、タバコを吸う音しか聞こえない。
ちょっと!!!
何も見えへんて!!!
「大体英寿さん酷いじゃないっすか、俺らの事も応援して下さいよーっ」
「してたつもりやで?」
「そんな風には見えませんけどねー」
「お前も応援して欲しそうには見えへんけどな」
「ちょ、」
「ちょっとゆい耳塞いどけ」
そう言うなり、私の頭を抱えるように耳を塞がれてしまって。
耳に入る音が遮断された。
え?え?
なんなん?!
「龍、お前随分楯突くようになったな」
「それは昔っからっしょ?」
「余裕無さそうやな、仮面外れてんぞ」
「ま、今はゆいさん聞こえてないみたいですし」
「本性出せへん奴が調子乗んなよ」
「英寿さんこそ何時までゆいさんに執着してんすか」
あー、聞こえない。
何言ってんのか気になる。
てか英寿くん、腕の力上がってるし。
痛い…。
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