白虎連合Ⅳ






「お前らそろそろいい加減にしろっ」






どうしようか迷っていた時、いきなり体が解放される。

眩しくて目を細めていると英寿くんと龍は雄大くんに頭を叩かれていて。



なんとか雄大くんの隣に移動したけど。

もう少し早く助けて欲しかったっす。







「いって、雄大何すんねん」


「本間っすよ!!!」


「ゆいが困ってるやろがアホ共」


「あ?」


「喧嘩すんなら他でやれっつーの」


「え?喧嘩?」


「ゆいは気にせんでいいから、な?」







そう言われ、頭を傾げたけど。



うーん。

よく分からん。







「龍とゆいはクラスん所行ってこい、英寿はほら戻んぞ」


「チッ」


「あーい」


「う、うん」







背を向ける雄大くんと英寿くんを見守り、私と龍も歩き出す。



ふと龍を見ると、視線を感じたのか笑顔を向けて。

なんでもない、と目を逸らした。







ま、いっか。





いいんかな?









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