白虎連合Ⅳ





「ゆい遅かったねーっ、何してたんっ?」


「よー分からん」


「ふーん?」







クラスの所に戻り、ジャージを着る。

紫織も頭を傾げながらお茶を飲んで。



既に他の競技が始まっていて、今は徒競走をしている最中。

まだ二年やし時間あるかな。







「ゆいちゃん格好良かったでーっ」


「ありがとー」


「流石寿の妹っ」


「だからそれ止めんかい」






タオルを頭に巻いた悠介を一発叩き、私もお茶を一口。

のんびりと前を見ると、二年男子が始まっていた。



あ、龍の番。




ジャージ姿でダルそうな龍に沢山の女の子が黄色い声を浴びせる。

そして、








「うわ、白咲はやっ!!!」


「ぶっちぎりやねーっ!!!」


「うん、凄い」







やっぱり龍は前世犬やね。



素晴らしい。








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