白虎連合Ⅳ
夏祭り
夏下旬。
空はオレンジ色から紺色に変わっていく。
祭りに向かう人達にも何度も擦れ違って。
「あれ?龍まだなんかな?」
待ち合わせ場所には、龍らしき人物が居なくて。
仕方なく鳥居に持たれ、巾着袋から鏡を出して最終チェックをしといた。
紫織に造って貰った、白い生地にピンクの華の浴衣。
明るい髪もアップにして、同じくピンクの華のコサージュも一つ。
うん、なかなか可愛いっす。
てか似合うんかな?
あー、あかん緊張してきた。
今まで緊張なんてなかったのに。
空にはいつの間にか星達が現れる。
それはまるで応援してくれてるみたいで。
「ゆいさんっ、お待たせっす!!!」
きっとまた、私に力をくれる。
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