白虎連合Ⅳ





恐らく、いや絶対。

こんなに速く走ったことは無いと思う。








「雄大くん!!!」


「うおっ!!!なんやねん!!!」


「立ってって!!!早く!!!」


「え?なに?」


「早よせんかーい!!!」






半ば強制に二の腕を掴み引っ張り上げて。

なんとか雄大くんは立ち上がり、グラウンドまで出てきてくれたけど。



その行動でざわめきが走る。

そりゃある意味有名人が二人揃ってるからね。




、じゃなくて。








「ちょ、うちおんぶしてゴール目指して!!!」


「よーわからんけどっ、ほら乗れー」


「転けんといてや!!!」








酔っているとはいえ、雄大くんの方が足が早い。

なので背に乗り、一緒にゴールを目指すことに。



そして、










「勝ったー!!!」








なんとか一位。









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