白虎連合Ⅳ




ギリギリ一位になれてテンションMAX。



そりゃ負けてられへんからね。

本気やからね。







「で?お前の借り物なんやったん?」


「ん?」


「あー大丈夫、分かってるからっ」


「え、あの」


「どーせ男前とか、尊敬してる人とかやろ?」


「………………」






背に乗ったままの私に、雄大くんはそれはそれは素敵な笑顔。

何故かそのまま英寿くんのとこに向かってるけれど。



まさか酔っ払いなんて言えへんし。

どうしよ、今から降りて走って逃げよかな。




うん、そうしよ。







「お?なんか紙落ちたで?」


「へ?」


「……酔っ払い?」


「……………」


「……………」


「………えへ」


「ゆーいーちゃーん」







結局降りることは許されず。

そのまま連行されてしまって。




どうなったかは、ご想像にお任せします。









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