白虎連合Ⅳ




「ほ、ほな俺次の競技あるんで…」


「ちょ、」





引き止めたけど、願い叶わず。

龍はさっさと自分のクラスの元へ行ってしまった。



残された私はとりあえずため息をついて。

なんなん?一体。







「龍くんの借り物なんやってー?」


「勝てない人やって」


「…嘘下手くそやね」


「ん?」


「いえいえ、なんでもないですよ」






ニヤニヤと笑いながら、紫織はお茶を一口。

私はタオルで汗を拭いて。




太陽の位置が段々低くなってきた。

そろそろ体育祭も終わりやな。







「れっくんも騎馬戦出るねんてーっ」


「そうなんや」


「龍くんとれっくんの対決早く見たいー!!!」







ある意味長かった体育祭。



もっと競技出ればよかったかも。








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