お前のためなら死んでやる2
「総長!五十嵐さん、今学校から出て来るそうです。同クラのヤツから連絡入りました。門で待ってれば会えると思います。」
「あぁ。お前ら、疲れただろ?もう家帰って寝ろ?家あいてねぇヤツ溜まり場使っていいから。シャッター空いてる。」
「失礼します。」
俺は下っ端に言われた通り、門の側で1人で待っていた。
生徒玄関をずっと見つめた。
…………………………
愛しい姿が見えた。
いったい君はどうして変わってしまったんだ?
天使の様に美しかった黒髪は今、まったくの別物。
まるで、桜のようなピンク色。
前に見た君はもういなかった。
だけどやっぱり君が愛しい。
あの少女のように、俺は君を好きになった。
おい、こっちにこいよ。