お前のためなら死んでやる2
涼宮ver
零から出された命令。
“五十嵐 優音を探せ”
総長は全総力を使うまでにさせた、五十嵐 優音。
俺は彼女を見た事がある。
屋上で見た彼女は、零にたいしてビビるわけでも、媚びをうるわけでもない。
俺が屋上に行ったのは、零に鬼狼の事を報告するため。
俺がいけなかったのか?
俺の発した直後、五十嵐は怒鳴りつけるように去っていった。
“嫌い”
零はそんな言葉に屈するほどやわな男じゃないはず。
なのに、なんでそんなに苦しい顔をする?
彼女を可愛いと言った零。
やはり零は…
彼女を好きなんだろう。
零は女と絡まない。
そんな零を本気にさせる彼女は何かを抱えている。
零なら、彼女をどうする?