お前のためなら死んでやる2
篠原ver
五十嵐 優音。
僕は、この子を知っている。
俺の兄ちゃんの働いている、ber.tomokiで彼女は働いている。
たまに訪れる兄ちゃんの店。
僕は優音ちゃんの歌声が好きだった。
優音ちゃんは僕の一個下の学年。
見た目の可愛さとは裏腹に素っ気ない態度。
男子にも女子にもその態度をかえない優音ちゃんは、なんでか嫌われている。
まぁこれは僕じゃなくて下っ端の情報だけどね。
ある日レイ君が言った可愛い子ちゃん。
まさかそれが優音ちゃんだったなんて…
レイ君はカッコイイ。かっこよすぎる。彼を嫌う女子なんていないと思ってた。
レイ君に媚びうる女なんて沢山いるのに、レイ君は優音ちゃんを選んだ。
良い選択だよ。だって僕が目をつけてたぐらいだからね。
彼女はきっとレイ君を好きになるだろう。
ほんとは嫌なんだけど、レイ君の恋は叶ってほしい。