お前のためなら死んでやる2

そこらへんにあった、ゴミ箱を蹴りあげた時電話がなった。

やっとでた。

そう電話を耳に当てると、零とは違う声。

「リョウ君?今零君といるの?電話しても繋がらないんだ。いたら変わってよ。」

シュンかよ。

俺だって零と連絡したいんだよ。

もし今何かが起こったら、総長がいないと始まらない。

そのためにも、お互いの場所は確認しとかないといけないのに。


「俺も電話したけど出ねぇ。シュンお前溜まり場来れるか?零の家のな。間違っても屋上いくなよ。零の家にこい。」

俺らには、溜まり場が二つある。

ひとつは、屋上。監視がきくから。

もうひとつは零の家。もと工場だった零の家は利点が多い。

休憩用の部屋。
バイクや車の巨大車庫。
総長専用の部屋。
傘下達との話し合いの部屋。風呂だってある。

喧嘩後は、たまに利用させてもらう。

仲間は皆零の家を第2の我が家だと思って使わせてもらっている。

零は気がきく、仲間思いな優しいヤツなんだ。

誰だってそれはわかるはず。

五十嵐だって必ず…
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