お前のためなら死んでやる2
「レイ君…ちょっとは寝なよ。」
皆に心配させてしまう俺って、ほんと頼りない総長だな。
前から思ってたんだ。
この世にいる暴走族の総長って、喧嘩強くて、クールで、皆から頼られる存在が普通なんだって。
そんな場所に俺が立つ必要あったのか…
「なぁ、シュン。俺総長失格だよな…」
「何言ってんだよ!レイが総長だから僕らここまで強くなれたんじゃん。レイが言ったよな?僕らを守るって。あの言葉に皆惹かれたんだぞ。僕だって、皆の為に喧嘩してるレイが好きだから側にいんだよ!」
シュン本気で怒ってる。
レイ君がレイになる時って、ほんとに真剣なんだって、今まで一緒にいたから分かってしまう。
「俺、1人の女のために、チーム動かしてんだ。それでも、お前らは俺について来るか?」
周りにいたGOD-1の面子に尋ねた。