お前のためなら死んでやる2
「優音、ごめんね」
えっ?なんで純が謝るの?
「純?」
「酷い事言ってごめん!誰だって言いたくない事だってあるのに、あたしの八つ当たりで優音の事傷付けた。」
「なんで?あたしが悪いんだよ?あたしが何も言わないから…」
「違う…違うの。ただ優音が桜咲さんと話しているのが羨ましくて…それでちょっと優音が遠くなった気がして。だからあんな酷い事言った。信用されてないとか言った。」
「あたし、今でも純の事全部信用してないかもよ?」
「それでも!それでも優音はあたしにとってたった1人の“友達”で!優音と絶交なんて嫌なの」
“友達”
駄目だよ純。あたしは、ろくでもない人間だよ?友達だなんて、お人好しな純だから言ってくれる事。
欲張っちゃ駄目なの。
あたしは、裏切った。
自分から純から離れたのに。
あたしが純の友達だなんて…言える価値ないんだよ。
なのに、それを否定したくてたまらない。
純とまた仲良くカラオケ行って笑いあいたい。
涙なんか今でたら…
あたしはきっと純から離れられなくなるのに。