お前のためなら死んでやる2
「――っ、あたし、純を裏切ったのに、なんでそんなにあたしに構うの?お願いだから、あたしを憎んでよ!こんなあたし純と友達だなんてできるはずないよ」
パンッ
「ふざけないでよ!あたしが優音と友達になりたいからなったの!なんでっそんな事いうのよ…あたしは…あたしは今だって優音と仲直りしたいって思ってる。ねぇ、優音。戻ってきて?お願いだからあたしの隣りに戻ってきなよ!」
なんでそんなにあたしのココロを揺さぶるの?言わせて?一言だけ言いたい。優しい純に言いたいの…
「――っ。純…ありがとね…」
「優音!!」
「でもっ!」
でも今は駄目なの。
今はハルだけを見ていたい。
あたしが孤独だからハルを分かってあげれるの。
あたしだけ友達なんかできたら、ハルは1人になっちゃうから。
きっと優しいハルは、あたしと純を優先して1人になろうとするから。
だから今あたしは幸せを感じていいのはハルだけの隣りだから。
「純の気持ちはうれしい。でもまだ受け取れないの。あたしはまだ、弱いからさ。でもあたし、純の友達になれるように努力するから、それまで待っててくれないかな?」
「……待ってるから。あたし待ってるから!でも言わせて?友達って努力なんか無くてもなれるんだよ?優音、自分を責めすぎないで…」
「ありがとう…純。」
あたしは、昨日とは違う笑みを浮かべてハルの元に戻った。