お前のためなら死んでやる2

「あたしも…大好き。」

言葉は伝えないと意味がない。

好きだ、とか

愛してる、とか

世間一般の人なら恥ずかしい言葉なのかもしれない。

恥かしさを忘れて言った愛の言葉は、冗談でしかない。

言葉は力を無くしてくから、ひとつひとつを大事にしなきゃいけない。

だからあたしは恥ずかしくもなんともない。

だってハルに対しての“好き”は真実だから。

誰にも疑うことが出来ない、本当の心。


伝わった時人は、どんな気持ちになると思う?

お母さんも、お父さんと結婚した時、今のあたしみたいな気持ちなのかな?

幸せを感じられてたの?

温かい気持ちになれた?

ねぇ、教えてよ。

愛を教えてほしかった。

あなたに、

あなたたちに、

父さんと母さんに、

親の愛というものを

教えてほしかった…

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