お前のためなら死んでやる2
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あたしの涙が渇くまでハルはあたしから離れなかった。
「ハル、もういいょ。ありがと」
「ん。帰るか。」
ハルはそれ以上何も聞いてこなかった。
あたしにしても今はまだ話せる状態じゃない。
桜咲の事を考えるだけで、震え出そうとする体。
桜咲本人に会ったら、あたしはどうなるんだろう。
ハルが隣りにいるあたしを見て、どう思うのかな?
忘れようと決めたはずなのに、忘れようとしないあたしの脳は何をそんなに欲しがるの?
弱さを見せていいのは、ハルにだけ。
弱さをしってもらいたいのも、ハルにだけ。
弱さを見せたいのは、ハルだけ。
だけど…愛してほしかったのは、誰なんだろう?
あたしは、誰からの愛を求めた?
親?先生?純?ハル?桜咲?
複雑に絡み合う感情の糸をほどく事はまだ出来やしなかった…