お前のためなら死んでやる2


「優音寒くないか?」


ちょっとした心遣いがうれしい。

「ちょっと寒いかな。」


そうポツンというとハルはあたしの手をとり、パーカーのポケットに突っ込んだ。

「ハル、恋人みたいだね。」


「恋人だろ?」


「そだね。」




………この会話が、あの人達によって遮られ、あたしとハルの関係までもが崩れ始めようとした………


< 70 / 82 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop