夏恋
①
「あつ-い…」
日が沈むのが遅くなってきて
まだセミの声が響く夕方。
「おはようございます」
『おはようございます』
そう挨拶を交わして
これからバイトがはじまる。
昼間働くパートさんと
入れかわりでなので
お疲れ様、と出ていく
パートさんが
うらやましいっ!!
まだこのバイトをはじめて
1ヶ月ちょっと。
だけどだいぶ慣れて
仕事はばっちり。
友達もできて、結構
好きになれたバイトだった
でもどうしてだろう。
もし、ここで君に出逢わ
なければきっと
辛くなかったね…。
けど幸せにもなれなかった