★恋愛コンプレ★

次の日…。

‘ピーンポーン’

「はーい!!」

「マイだよー!?」

舞子が迎えに来てくれた。

「行こう!!」

「うん!!」

「椎名…緊張…してる??」

舞子が口をひらいた。

わたしは舞子の顔を見る。

いつもの舞子とは少し違う。

舞子はわたしのことなのに、
自分のことの様に思って
くれているみたい…。

「ちょっと…ね…。
でも、舞子がいるから平気!!」

学校に着いて、練習室に
向かうわたし達は、
同時に吉貴先生も探す。

でも、今日は部活の出張で
いないみたい…。

つまらないわたし達は
いつもより早く練習を
切り上げた。

「お疲れ様でした!!」

「あ、お疲れ!!」

なぜか、島田君がいる。

「スピーチ大変だよね…。」

「うん…。あ!!携帯持ってる??」
「持ってるけど、親が…。
ゴメンね。」

「全然平気!!気にしないで?!」

舞子は少し不安そう。

その時、なぜ舞子が不安そう
だったのかは全く分から
なかった…。

島田君より先に帰るわたしたち
は準備をしていた。

‘ブーンゴゴゴゴ’

01台のトラックが学校に
入って来た。

「舞子…バスだね…。
って…吉…貴…先生だ…。」

「本当だぁー!!」

わたしが言うと
舞子は興味津々。

「あ…。こっち見てる…。
目が合ってしまった…。」

「本当だわー!!
椎名面白い!!
アハハハッ!!」

「舞子!!」

わたしは思わず見ていると、
吉貴先生は頭を下げてきた。

慌てて下げ返すわたし…。

「椎名、よかったじゃん?!」

「…うん…。」
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