★恋愛コンプレ★

「こんにちはー」

わたしは練習室に入ると
急いでしたくしてまだ
誰も来ていない教室で
練習する…。

‘ガチャ’

「こんちはー」

わたしは頭を軽く下げた。

それは…島田君だった。

「あっ!!」

島田君の顔は一気に赤くなった。
なんで赤くなるのかな…??
んー。
暑いのかっ!!

「じゃあ、練習しない?!」

「あ、はい。」

うわ、敬語…。
同い年なんだから標準語で
いいのに…。

「あー、じゃあ行くよ??」

「…はい!!」

‘ガチャ!!’

「…う…」

わたしは焦った。

先生と…先輩が仲良く
話しているから…。

そんなことにも嫉妬して
しまうわたし…。

「ご…ごめん…。
あ…あの…今日は出来そうに
ない……。」

「…だ…大丈夫…??」

島田君は静かに言った。

「あ…う、ん…
心配かけてゴメンね…。」



先生が…最近凄く遠く
見えるよ…。

先生…。

「うぅ…。」

先生にはバレない様に
静かに廊下に出て…
静かに泣いた…。

辛いよ…。

こんな恋愛って…
ありなのかな…。

いいのかな…。

先生は何も思ってないよね…。

わたしは一旦教室に戻って
先生と島田君に挨拶をした。

「今日は…帰ります…。」

「ん?!もう帰るの!?」

わたしは素直に頷く…。

「気を付けて帰れよ?!」

「はい…サヨナラ…。」
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