★恋愛コンプレ★
帰り道…。
わたしは1人で
電車に乗る。
最寄り駅までの距離
が長いため、
わたしは本当は禁止されている
携帯で家族や友達にメール。
時には、ブログの更新も
してみる。
「んっと…携帯は…。」
呟きながらガサゴソと
鞄の中を探る。
「あの…。」
ちらっと、横目で見ると
自分と同じ制服を着ている
子が居た。
わたしは急いで携帯を
鞄の底にしずめた。
「…??」
考える間もなくその子は
わたしの隣に座る。
よく見ると、
小柄でショートカットで
いかにもほのぼの系な女の子。
「わたし、みらいと言います。
良かったらお友達に…。」
「うん!!なろ!!
わたしは椎名。」
みらいちゃんはニコ
っと笑い軽く頭を下げてきた。
わたしもそれにつられて
頭を下げる。
「椎名ちゃんは何駅??」
「ゴメン…呼び捨てに…」
わたしには小学生の時に
嫌な思い出があったため、
ちゃん付けで呼ばれるのは
正直あまり好きではない。
「あっ!!えっと…椎名??」
「ゴメンね。」
わたしは申し訳なさそうに
謝る。
「全然っ!!
椎名はどこ駅で降りるの??」
「わたしは公民駅だよ。」
「そっか、ぢゃあわたし
ここで降りるねっ
バイバイ!!」
気が付くとわたしは
もう15分も電車に乗って
いた。
電車の窓越しにいる
みらいちゃんはヒラヒラと
わたしに向かって手を
ふっている。
それに対してわたしも
手をふる。