★恋愛コンプレ★

放課後…。

「あ、宇井川さん!!」

見ると担任の先生がいた。

こうやってまじまじと
見ると元カレに似てるな…。

「今日、スピーチ放課後
あるからね!!」

…えー。
先生と語れないじゃん…。

「あ、はい…。
分かりました、ありがとう
ございます。」

…仕方がない…。

先生には今日はパス
って…
あ…!!

先生も英語担当じゃん!!

なら言うまでもないか…。

「失礼します。」

わたしは練習室に入る。

吉貴先生以外はみんな
来ていて…
吉貴先生は遅れてきた。

「今…ここじゃ…
まずいよな…。」

「あ…は…ちょっと…。」

先生はコクンと頷いて
違う生徒に指導しに行って
しまった。

「…」

先生と…少しだったけど…
ふれあえて…よかったな…。

先生とわたし…
あとどれくらいの時間…
ふれあえるのかな…。

お話し…できるのかな…。

なんか…つかれちゃったよ…。

先生…
どうすればいいのかな…。

…

先生とサヨナラする…
それが一番…かな…。

どうしても、
その結果に至ってしまう。

本当は先生が居ないと
なにもできなくて…
寂しくて泣いてばかりで…
辛くて…
今学校が楽しいって
思えるのは先生が居るからで…
先生と会えない時間がすごく
長く感じて…
帰り道でも先生のこと
ばかり考えてて…
なのに会うと悲しくなって
先生にいつも迷惑かけ
ちゃう…。

今、そんな自分が
大嫌いで…。