★恋愛コンプレ★
禁断授業
「先生…
ありがとうございました!!」
「ん!!」
…隣に居て感じとった…匂い。
いつもなら…シトラス系の匂い。
今日は…フローラル…
みたいな匂い…。
先生香水変えたのかな…?!
…もし…築いたの…わたしが
最初だったら…
嬉しいな!!
でも…先生にそんなこと
聞けなかった…。
聞こうと思っても
言葉が詰まる…。
「先生…っ?!」
…
「んー??」
…やっぱ聞けない…。
「えっと…また教えて下さい!!」
「んー。」
たった一声だったけど…
すごくカッコいい!!
…もしかして…
先生に彼女が…?!
そ…そんなことないよね…?!
悪い方向に考えない!!
そう自分に言い聞かせた。
「先生…。」
「ん?!」
「高校…どうしよう…。」
「あー…」
…高校のこと…
考えてなかった…。
できればもっと
中学に居たい。
でもそれは不可能で…。
「…。
でも、決まったらちゃんと
先生に言うからね?!
一番最初に…!!」
「おぉ!!
まじで!?じゃあ、
楽しみにしてる!!」
…先生は…わたしの憧れでも
あり…好きな人でもあり…
師匠でもあり…
よき相談相手でもある…。
こんな先生が…
わたしから…。
誰もが想像しなかったこと…
そんなのが…。
わたしをいつまでも
苦しめる…。