★恋愛コンプレ★
落ち着き
結局あの後は、
また泣いてしまった。
だけど、それで自分が
強くなれるならいいと
思った。
「先生…ありがとう。」
今日はなぜか、
ハッキリと言えた気がする。
やっぱりはみ先輩のヤバヤバ
アピールは続いた…。
でも、先生がもしそう言う
アピールの仕方が好きだと
しても…
わたしは、わたし。
だから、自分らしい
アピールをするって
決めたんだ…!!
そして、禁断の授業も
なくなってしまい…
今は全く関係がない状態。
「しーいなー!!
職員室行く?!
顔に会いたいって書いて
あるよ?!」
「…ぅ…いやぁ…
会ったら今決心してることが
全部パーだもん…。」
泣きそうなわたしに
舞子は、わたしの頭にそっと
手を置いてナデナデ
してくれた…。
わたしは、先生に少しでも
近づくために、保健委員の
友達と一緒に、職員室に
健康観察板を持って行ったり、
面倒で臭い牛乳を職員室の
近くのゴミ捨て場に持って
行ったりして…
それでも、先生に会うと少し
浮かれたりして
まるで自分が空に舞い上がった
様に喜ぶ。
辛くなれば、また空を
見上げる…。
その繰り返しが新しいわたしを
産み出す気がする…。