好きだから…

クラスアピール練習

クラスアピール。

私のクラス―3の6は、体育祭で全ての賞を取ろうとしていた。
もちろん、一部の人だけががんばるのではなく、みんなががんばって。

クラスアピールにも賞はあった。
だから最優秀賞を取ろうと必死に練習した。


ある日のST後。
みんな、わからないところを
友達に聞いたりして練習していた。

そして、
ブロック団長の真哉、
級長の美希、書記の麻実、由斗など
クラスの首脳陣は会議をしていた。

「みんな~聞いて!!」
と真哉が言う。
真哉はみんなに
クラスアピールの振り付けを
少し変える、と言い、
変える振り付けも説明した。

すると、角田が
「え~!!そんなん時間内に間に合わねえよ!!」
と言った。

クラスアピールは3分以内に
発表するという決まりがあり、
3分を超えると失格になってしまう。
角田は3分を超えるという意味で言ったのだが、、、

「そんなん5分で覚えるって。」

真哉は、
覚える時間がない、という意味だと
勘違いしてしまったようだ。

(…真哉?)

みんなが必ずそう思った。
いつもしっかりしてるクセに、
なぜここでボケたのか…
滅多にないことだし、
真哉はブロック団長兼級長だから
ほんの少し、言いづらい。

「…真哉、意味違うよ…」
と言ったのは由斗だった。

「え?そうゆう意味じゃないの?」

「本当に勘違いしてる!!」
「真哉~ボケるなって!!(笑)」
「どんまいどんまい!!」

一気にみんなが笑い、
真哉は
「うっわ~やっちまったな、俺…」
と恥ずかしそうに顔を隠していた。

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