空のしたの青年
暁は真剣な表情のまま無言で、女の子の座っているベンチへと移動した。
俺は従うことしかできずに暁の跡を追いかける。
俺と暁が向かってきていることに気づいた女の子は俺と暁に向かって元気いっぱいに話しかけてきた。
「のぼる~、さとる~、部活お疲れさま」
暁「うん。お疲れ。」
昇「え!?なんで俺のこと知ってるの!?」
「えー!私のこと忘れたの!?」
昇「ん~.....、ごめん。悪いけど分かんない....。」
と俺が答えた瞬間、暁の顔が険しくなったような気がしたけど気のせいだろ。
「そっか...。私【江崎 悠里】って名前だからね。よろしくね。」
昇「あぁ、よろしく江崎さん。」
暁「悠里は俺らとタメだから。」
悠里「そうだよ。だからさん付けじゃなくて悠里って呼んでね。」
昇「そうか!年上かと思ってたけどタメなんだ~!」