空のしたの青年
リビングに着くと
悠里「朝ごはんはま~だ~!?」
とテーブルで箸を持って駄々をこねる悠里の姿があったのだ。
昇「いまから作るから、静かに待ってろ」
俺は一人暮らしなために、料理は人並みにできる。
物心がついた頃には母子家庭で育ってきて、中学三年の夏にお母さんは亡くなった。
ついでにアパート住みで、悠里とは隣同士のご近所だ。
今日の朝ごはんは、ご飯、納豆、味噌汁という最強のコラボだ。
昇「いただきま~す。」
悠里「.........なに...これ?」
昇「朝ごはん。」
悠里「そういうことじゃなくて。さっき料理にしてたよね!?なのに納豆?」
昇「べつに細かいことはいいじゃん。」
俺は明るい笑顔でごまかしたが、図星だった。
俺はただ料理をしているふりをして、納豆を準備していただけだった。