彼女の〜私との今・元彼の思い出・彼との未来〜
彼女と出会う
高校の入学式で彼女は、私に話し掛けられびっくりしていた、多分私が 「どうしてそんなに悲しそうなの?」 ってかなりとうとつに聞いてしまったからだろう。
でも彼女は、私がついそう言ってしまいそうな悲しげな顔をしていた。

そんな事を考えていると彼女は、春の終わりに散りゆく桜の様に悲しげ微笑んだ後にこう言った。


「そんな風に、見える?」

とても澄んだ声だった。そんな声に聞き惚れながらも私は頷いた。

「うん、とっても悲しそうな顔してる。どうしたの?」

そう言ったら彼女はまた悲しそうにこう言った。


「 内緒 」


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