私が愛した男の子
次の日の朝私は光にぃたちの街に行くため電車に揺られていた。
パパの話だと私もあっちのマンションで暮らすとなると
マンションでは狭いという事で一ヵ月後に一軒家を建てることになった。
こういうことによってますます光にぃと零にぃは機嫌が悪いことだろう。
私は光にぃたちのマンションのある街の駅についたので
とりあえず光にぃに電話をかけた。
プルルルルルル...
『真奈?』
「あ、光にぃ?真奈だよ!」
『おぉ!もう着いたのか?』
「うん!今駅にいる」
『今迎えに行く。待ってろ』
「はぁい」
数分後、駅に見覚えがある黒の高級車が止まった。
「真奈ぁ!」
「わっ!」
迎えに来てくれた光にぃは車から降りて早々
私に抱きついてきた。久しぶりの光にぃの匂いに包まれ安心した。
「待ったか?」
「全然♪」
光にぃに誘導され車に乗り込む。
「久しぶりだな!兄貴は元気か?」
「うん!元気だよ!明日行っちゃうけど。毎日電話しろって言われた」
「当たり前だろ」