私が愛した男の子
はっきり言ってお兄ちゃんたちは過保護すぎて
結構困る。けどそれほど私を大切に思ってくれてる証拠。
そう考えると嬉しいので文句はいえないのだ。
「今日は零哉にも早く帰るよう言ってある」
「本当!?嬉しい!ありがとう♪光にぃ!」
「おう」
マンションにつくと鍵を開けて中に入る。
意外と広かった。
「真奈、部屋ここな?」
「うん、荷物は?」
「リビングにあるから持ってきてやるよ」
「わかった!」
部屋に入るともうすでに
私の部屋にあったベッドやソファーなど家具がそろっていた。
「ほら」
「ありがと」
「飯できてっから!零哉帰ってきたら食うぞ?」
「わかった」
「それまでに荷物の整理しちゃえよ?」
「はぁい!」
光にぃが持って来てくれた荷物を開けるとメモが入っていた。
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真奈へ
毎日電話しろよ?
なんかあったら
すぐ行ってやるから
いつでもかけろ
光哉と零哉にも
身体に気をつけろと
言っておけ
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拓にぃ、めっちゃ心配してくれてるんだ。
改めて拓にぃの優しさが身にしみた。