芽衣の恋愛論



風邪薬の箱を見せてきた。

なんだコイツ。


「あっでもその前に何か食べたほうがいいからと思っていろいろ買ってきたんですけど何がいいですか?」


久保田芽衣と名乗ったそいつはコンビニの袋からゼリー、アイス、弁当、パン、お粥、カップラーメン、フルーツ、等を出した。


俺が返答しないでいると



「お粥あっためましょうか。ちょっと待っててください。」




といってキッチンへ行ってしまった。


俺は起き上がろうと必死に格闘した。



なんとか起き上がり、立ち上がることが出来た。


恐る恐る歩いて、久保田芽衣のいるキッチンを横切る。


「あ、ダメです寝てないと。」


久保田芽衣は俺を見ると慌てて近寄ってきた。
そして俺の腕を自分の肩に回した。


「もういいよ。ありがとう。家に帰るから。」


少し考えていた芽衣は肩を貸したまま隣の俺の家に連れてってくれた。



そして上がってベッドに寝かすまですると少し気が済んだ様だった。


「看病してくれる方はいるんですか?」


と聞かれ頷くと

「じゃあお大事に。」


と言って帰って行った。





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