姫輝 マリア


「修。こいつには正直な感想言った方がいいぜ?全っく似合ってねぇって!」
日向は立倉君の肩に手を置いて、囁いた

―――ズキッ
胸が痛い…。

―――ピンポンパンポーン♪
只今から、学園際を開始します!!!―――

その声と共に、お客の歓声が湧きあがった

「…ウソだったの?」
あたしは立倉君を見た
立倉君はとまどった様な顔をした
あたしの目から涙がこぼれた

分かってる。
分かってるのに…。
心が痛い…。

「もういいっ!!!
どーせあたしはブスですよっっ!!!!」
できるだけ気づかれた<なくて、ふざける様にあたしは走って教室を出た

「捺っ!!!」
立倉君の声が聞こえたけど、今は顔を合わせたくなかった
教室を出るとスグに男の客がウヨウヨいた
あたしを見て固まる。

あたしは男達の間を通って、屋上に来た
「…涙が……止まんない…」

あたしは手すりにもたれた
分かってるのに。
あたしがブスって事くらい。




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