姫輝 マリア


「修ってさ…以外に喋るじゃんっ!!」
「…だなっ!!」
「それも楽しいっ!!」
「…え?」
「修と喋ってると落ち着く…」
修はあたしを見て微笑んだ
あたしも連られて笑った

「捺だって…」
「…え?」
「会った時とっても静かな子かと思った」
「あたしは静じゃないよ~!!」
「…プッ…意外」
あたし達は再び笑い合った
何か……落ち着く。

「…修、眠っていい?」
「…うん。俺も眠い」
「じゃあ、今だけギュッとして?」
修は顔を真っ赤にした

「…修、夕コみたいっ!!!」
「…るせぇ」
「アハハハッ…可愛い一っ!!」
「…ハァ」

―――――ギュッ

修は溜め息をついて、あたしを抱きしめた
一気に、血が頭に上って行くような気がした
そして、胸が異常に高なる…。

…温かい。
修の鼓動が心地いい。

「…修」
「ん?」
「…おやすみ」
「…おやすみ」
あたしは修の背中に手を回した
修を見ると、もぅ寝てた
とても綺麗な顔。


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