姫輝 マリア
「…捺、いい加減放れろよ」
拓が笑顔であたしに言う
…けど、黒い笑顔…だな。
「でも…まだ修が寝てるし…」
「「「修!!!?」」」
みんなの声がハモった
「し―――っ!!!修が起きちゃうっ!!」
「お、修ってなんや!!
修の名前呼んでええって言われたん?」
「うんっ!!!そうなんだっ!!!」
みんなは目を見開いてる
「は、初めてやないか?」
「ああ、超すげぇ」
「やっぱ捺は…すげぇな」
「・・・」
みんな(?)は口々に何か言ってる
「……んあ?…」
「あ、修…起きた?」
修は目を擦りながら、あたしから放れた
「お、修っ!!!」
秋斗が修に意味不明なジェスチャーをして、口をパクパク動かしてる
修はワケが分かったみたいに、微笑んだ
「…捺はいい」
修は可愛いセリフを吐き、後ろから抱きついてきた
みんなは目を点にしてる
「修?」