姫輝 マリア


――――ガラッ

俺らは固まった
「な…んで?」

優の顔が引きつっている
窓際には小鳥が2匹いる

「完全に熟睡してるねー!!優、我慢だ!!」
拓が優に笑いながら、席についた
優は女にふらつきながら歩みよる

目の前では、女が優の席で寝てる
他の奴らも爆睡してる

「…最悪」
優は頭を押さえ床に座りこんだ

修も肩を震わせて笑ってる。

…ウケるんだけど。

秋斗が優の席に顔をのせた
「…何に苦しんでるんやろ?」
「何が?」

拓が不思議そうに聞く
秋斗はゆっくりと女の頭を撫でた。
「可愛いそうに……」

拓も女に近づく
「……本当だ。
そう言えば、さっきも泣いてなかったか?」
「…ああ」

泣いてるのか?
でも…俺には関係ねぇ。


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