姫輝 マリア

――――RRRRR♪
拓の携帯が鳴った
「ゴメン。俺ちょっと出てくるわ」
「んじゃ、俺も行くよ」
拓と秋斗は出て行った。

残されたのは、俺と修と優。
「優はトイレに行く」と言って、出て行った

しばらくすると、女が目を覚ました
女は俺らを見ると少し驚いた顔をした

「…そこ、優の席」
俺が言うと、女はまた驚いたような顔をした

「…同じクラスだったんだ」
女は無表情で俺と修をみた
そして、優の席から立ち上がった。

そして、女は先生の席にあるティシュを取って、俺の席の隣で寝てる奴に近づいた

…何するんだ?

女は、隣の奴のロに軽くティッシュを当てた。
そしてそれを丁寧に包み、チリ箱に捨てた

これには修も口を開けて驚いてる


「…よだれ、出てたの」
女は俺達を見て言った
修は「あり得ない」と言う顔で女を見てる

…普通、知らねぇ奴のよだれふくか?

そして女はゆっくり窓を開けた
心地いい風が女の長い髪をなびかせる

女はゆっくり俺達を見た
「…動物好き?」
動物……
「…興味無ぇ」
「・・・」
修は黙ってる


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