ちゃんと愛してるよ(短編)
世界は続く
「好きー」
「はいはい」
私とヒナタ君は付き合っているわけではないんだ。
だけど好きだから、
私はついつい気持ちを口にしてしまう。
「本当に好きなんよ?」
「……ありがとー」
ヒナタ君の家にこうして上げてもらえるのも、
ヒナタ君は私のこと少しは認めてくれた証だと思う。
それから、私がこうしてヒナタ君のベットの上に寝転んでいても、ヒナタ君は何も言わず椅子に座って音楽を聴いているから
ヒナタ君は全く私に気がないんだろう。
「大好き」
いくら気持ちを言ったって、
「ん」
「じゃあ付き合う?」とか、「「ごめん」とかがないんだ。