ちゃんと愛してるよ(短編)
「……ヒナタ君、?」
ヒナタ君は優しく私の唇に口づけを落として、それからため息をはいた。
「ちゃんと言えてなくてごめん。
俺、お前のことちゃんと好きやから」
「…………………。……!?」
私はズサッとヒナタ君から離れてベットの端に背中をくっつけた。
「……嘘っ!!!」
突然離れた私に肩を落としてヒナタ君が困ったように笑う。
「嘘ちゃうわ阿呆」
そう言われてもサッパリで、私は何度も自分の頬をつねってみた。
「ヒナタ君!……痛いことして?」