ちゃんと愛してるよ(短編)
ヒナタ君に頬をつねってもらったら夢から覚めるかも
「……バッ、馬鹿!」
何故か怒りだしたヒナタ君。
私は首を傾げた。
「なんで怒るの?」
「あのなー、我慢してんの!」
「は?」
近付いてきたヒナタ君が、ギュムッと私の頬を引っ張ったり寄せたりした。
でも、夢は覚めない。
「ひ、ひなた、くん!!」
笑いながら私は瞳を閉じた。
ヒナタ君はわかったようにキスしてくれた。
「大好き」
「俺も、……愛してるよ」
今までのことが一変して、
私達がちゃんと両想いになったって、
世界は続く、世界は続く。
私達のちっぽけな恋愛。私には大きな大恋愛。
終わり。