ちゃんと愛してるよ(短編)
「えだって」
ヒナタ君から話しかけてくれるとか稀なんだもん。
「……まーいいけど」
「で、何?」
私は少し身を乗り出してヒナタ君を見た。
ヒナタ君は、私の顔を見て、それから胸元に視線を落として
「彼氏とか作らへんの」
「ヒナタ君が好きやねんけど」
ヒナタ君の視線を気にしつつ、私はまた気持ちを言っていた。
「じゃあさー」
とか言って、ヒナタ君はイヤホンをとるとベットにズシッと乗っかり
「うわっ、ちょ……!!」
無抵抗の私をベットに押し倒した。