ちゃんと愛してるよ(短編)
ヒナタ君には抵抗する気が起こらないけれど、
はじめて驚いた。
「ひひひヒナタ君?」
「やらせてくれるん?」
や、やら……?
テンパりながらもコクコクと頷いた。
「ひ、ヒナタ君が好きだから、ヒナタ君が望んでくれるなら私はなんだって嬉しい」
そう言うとヒナタ君は私上半身だけ起きて私を見ずに天井を見上げた。
「………あー、……」
なんか言ってる。
私は頬を染めドキドキしながらヒナタ君を待った。
なんなら抱いて下さいだよ。
ヒナタ君はしばらく上を向いて、それからズサッと私の方に倒れてきて、首元辺りに顔を埋めた。