も う 一 度

あれから何ヶ月たったかな
もぅ時間とか日にちとかわかんない
頭の中はカナタでいっぱいだから

「ねぇリンなんで?
なんでカナタくんのとこ
行ってあげなかったの」

って友達に言われた

私は何のことか分からなかった

だから

「なにが?」

っていう

「あんたと別れてからカナタくん
学校こなくなったんだよ
なんでか知ってる?」

確かに別れてからカナタを見たことは一度もなかった。
それはただ私がカナタを避けてたからだと思ってた

だけど…だけど

「カナタくん病気だったんだよ」

違ったんだね。

「カナタくん病院で泣きそうな顔で無理に笑って『リンに逢いたいな』って言ってたよ」

ウソ…

「なんで…なんで…」

なんで私は今まで気づかなかったんだろう

気づいてあげれなかったんだろう

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